ラストの“天使の羽根”の荷物について、初めて観た人は納得がいっただろうか? 私はよくわからなかった。なぜ、4年間に渡る極限状態での無人島サバイバルで、主人公ハンクスはその荷物を開封しなかったのか? プレスによるとあの荷物についていた“天使の羽根”がハンクスを勇気づけ、生還後に無事届けることが目的になったとある。途中、ハンクスは自殺未遂をするまでに追い込まれるというのに……。
しかし、それを除けば『キャスト・アウェイ』はまぎれもなく傑作である。世間の評価でサバイバル方法に新味がないだの、演出が定番どおりだの言われても、この映画は観ていて退屈しない。観る価値は十分にある。
そこで、唯一納得するのに難しかった、あの“天使の羽根”の荷物について、この場で中身を想像し、オチを考えてみようというのが今回の趣旨だ。いかりやハンクスを存分に楽しませてみよう!
<話自体がよくわからなかった人のためのあらすじ>
トム・ハンクスは米国最大手の宅配会社フェデックス(日本でいうクロネコヤマト)に勤めるやり手のシステムエンジニア。時間通りに荷物を届けることに命をかけている。おそらく新卒でフェデックス。そんなある日、ハンクスが乗っていた輸送用の飛行機が嵐に巻き込まれ、どっかの海に不時着(この不時着シーンは映画史上最高の出来!)。九死に一生を得たハンクスは無人島に辿り着き、命を懸けたサバイバル生活が始まる。使えるものは何でも使えと、輸送するはずだった預かり荷物を次々と開封するハンクス。荷物の中から出てきたバレーボールに顔を描き、話し相手のウィルソン君も完成。自分で火を起こしたり、魚を捕ったりの生活が始まるが、荷物の中の“天使の羽根”のイラストがついたものだけは開封するのをためらった。

アカデミー助演男優賞の呼び名も
高かったウィルソン君
4年の年月が流れた(実際の撮影インターバルは1年。この間ゼメキス監督は『ホワット・ライズ・ビニース』を撮っていた。ハンクスはダイエットで荒稼ぎ)。憔悴しきっていたハンクスは風の流れを読み取り、『パピヨン』のマックイーンみたいに手製のいかだでやけくそ脱出。ボールのウィルソン君は失うが、ハンクスはみごとに救助される。ところが帰ってみるとかつての恋人は他の男と結婚していて超ブルー。でも、“天使の羽根”の荷物は無事に返せて、ハンクス大満足(ニコッ)。

ウィルソン君、決死のスタントシーン。
オーウェン・ウィルソンよりは演技力あり

『スプラッシュ』時ぐらいにまで
痩せたハンクス
果たして荷物の中身は……!?
<もしも荷物の中身が衛星携帯電話だったら…>
ハンクスは救助された後にこの事実を知り、もちろん発狂! 「オレの4年間を返せ〜〜〜〜〜〜」と暴れまくる。しかもテレビで世間にも広まり、「最初に使ってれば、救助されてたのにね〜」と笑い者に。昔の恋人に詰め寄るも、「いや、そんなん、アンタが悪いんちゃうん?」と冷ややかな態度。

だめだコリャ!
<もしも荷物の中身が日本の株券だったら…>
海岸に打ち上げられたときにこの事実を知ったハンクスは、日本の株価は今が底値だと深読み。4年といわず、もう6年ぐらい寝かせて長期投資の有効性を確かめることに。遭難してから10年後……。救助されたハンクスはさらに下落した日本の株価に愕然とする。

だめだコリャ!
その前に名義が違うので
だめだコリャ!
<もしも荷物の中身がトム・ハンクスDVDパックだったら…>
海岸に打ち上げられたときに箱から出てきたものは、なんとトム・ハンクス主演映画のDVDパック。中身は、『虚栄のかがり火』『ジョー、満月の島へ行く』『メイフィールドの怪人たち』『ドラグネット
正義一直線』……

だめだコリャ!
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